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松商学園―あべの翔学 四回裏あべの翔学2死一、二塁、稲住の中前安打で二塁走者北風が生還=2025年8月25日、明石トーカロ、平井茂雄撮影
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 第70回全国高校軟式野球選手権大会(日本高校野球連盟主催、朝日新聞社、毎日新聞社など後援)は25日、兵庫県明石市の明石トーカロ球場と同県姫路市のウインク球場で1回戦4試合があり、8強が出そろった。初出場の東九州龍谷(北部九州・大分)は大会記録を更新する19四死球、20得点で北海道科学大(北海道)を下した。三浦学苑(南関東・神奈川)、あべの翔学(大阪)、早大学院(東京)はいずれも小差の試合を制した。

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息詰まる接戦は「軟式の楽しさ」

 三浦学苑のエース出口未来が相手を5安打に抑えて完封した。一回に入った1点を守りきる「スミイチ」の息詰まる展開に「軟式の楽しさを見せられた」。

 要所で低めの内外を突いた。八回2死から二塁打を浴びるとギアを上げて後続を断つ。「好投は守りを信頼しているからこそ」と、攻守交代時はベンチ前に最後まで立ち、野手を迎えた。

 チームは昨秋から公式戦全勝を続ける。「負けなしで全国優勝したい」

代わった後輩の分まで

 あべの翔学の背番号16北風夢成(ゆうせい)が2得点に絡んだ。四回2死に四球で出塁すると、二盗を決めて中前打で生還。六回は外角低めに食らいついてスクイズを決めた。

 思うような結果を残せなかった大阪大会では、仲間が「お前じゃないとダメだ」と励ましてくれた。左手を痛めていたが、開幕直前の登録選手変更でベンチ入り。「代わった後輩選手の分までがんばりたい」

5回ノーノーも満足せず

 東九州龍谷のエース小野颯太は5回を無安打、無失点に抑えた。しかし、「四球を三つも出してしまった。牽制(けんせい)のタイミングも悪く、チームのリズムを狂わせた」と内容には満足していない様子。早めの継投について陣野雅紀監督は「地方大会は3連戦がなかったので、あまり小野には投げさせたくなかった。一つでも多く試合をしたいので」と、先を見据えた。

終盤に2点差を逆転

 早大学院が逆転で準々決勝に勝ち進んだ。2点を追う七回、3四死球などで1死満塁とすると、1番山岡悠人の内野安打で1点を返す。さらに、2死後から2四球を選び、計3点を挙げて試合をひっくり返した。快打はなかったが、各打者がファウルで粘ったり、きわどいコースを見極めたり。「焦らず、丁寧にいってくれた」と岡祐輔監督もうなずいた。

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